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中小企業が勝ち続けるための3箇条 その2「『誰と』事業をするか」


中小企業が勝ち続けるための3箇条 その2「『誰と』事業をするか」
大事なのは「人」

中小企業が勝ち続けるため、つまり事業成長し続けるために重要な3箇条をお伝えします。これは当社が関わってきた1000社以上の中小企業の状況から着想を得ているだけではありません。私自身の社会人経験、約20年会社を経営してきた経営者としての経験も踏まえた上でのブログになります。


第二回は「中小企業が勝ち続けるための3箇条 その2「『誰と』事業をするか」」です。


「成功の鍵は『誰と』事業をするかにある」


前回のブログでは、企業成長において「どこにいるか」の重要性についてお話ししました。今回は第二の鍵となる「誰と事業をするか」について考えてみましょう。


スタートアップでも中小企業でも、最も重要な資産は「人」です。素晴らしいビジネスアイデアよりも、一緒に戦える仲間の存在のの方が成功するためには重要な要素といっても過言ではありません。


私はこれまで数多くの経営者と仕事をし、話をしてきましたが、成功している方々に共通しているのは「この人となら何かできる」と思える仲間を見つける能力です。彼らは「やりたいこと」に合った人を探してはいますが、それ以上に「この人となら大丈夫、この人と仕事がしたいという人」を重視しています。


ある IT 企業の創業者は私にこう語ったことがあります。「最初に考えたビジネスモデルは今とは全く違うものだった。当初は考えもしなかったが、最初のアイデアがうまくいかなかった時に、共同創業者に相談をして、現在の事業に方向変換をした。私の最大の懸念は、共同創業者であった彼が一緒にやってくれるかどうかだった。彼も私と一緒に事業がしたいと言ってくれて、その後アイデアについては議論してくれた。彼がいなければ今の当社の状況にはない。本当に嬉しかった」と。現在、その会社は売上数十億円、社員も数百名の会社です。このような話を他の経営者からもいくつも聞いています。


誰と事業をするかという点で、事業が成長して、採用が増えていった時に気にした方が良い点もあります。中小企業、小規模事業者、スタートアップも人数が少なく、知名度も低い時には、なかなか人は集まりません。ところが、事業が成長すると、学歴が高い、キャリアが優れている人が集まってきます。それまで見向きもされなかったような経歴の人たちが来ることは喜ばしいことですが、ここも特に気をつけなければいけません。


どんなに優秀な人材でも、経営者や社風と合わない場合は注意が必要です。能力だけでなく「価値観の共有」ができるかどうかが重要なのです。高い能力を持ちながらも組織との相性が悪いために周囲との軋轢を生み、結果的に事業を停滞させてしまうケースも少なくありません。キャリアが優れていることよりも、経営者や社風との相性、他の社員との相互リスペクトできるような状況がなければなりません。「この人と一緒に働きたい」と思える関係性は単なる好き嫌いの問題ではありません。信頼関係があるからこそ率直な意見交換ができ、困難な局面でも一緒に乗り越えていく力になります。


私自身、過去のプロジェクトで「能力優先」で人材を選んだ結果、チーム内の不協和音が生まれ、事業の進行に支障をきたした経験があります。また事業提携や、コンサル事業におけるトップ同士の紹介などでも人の問題でうまくいかなかったこともあります。その反省かららも「人」という部分はもっとも大事にしていますし、注意を払っています。


あなたのビジネスに関わる人々を今一度見直してみてください。単に能力が高いだけでなく、「この人と一緒なら成功できる」と直感的に感じられる人たちと共に歩めていますか?それが企業成長の重要な鍵となるでしょう。


参考になれば幸いです。3部作のブログになります。次回は最終回になります。ぜひご覧ください。よろしければ無料メールマガジンもご登録いただけると、よりスムーズに公開を確認できます。

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中小企業が勝ち続けるための3箇条 その2「『誰と』事業をするか」

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