こんにちは。中小企業専門のマーケティング・経営コンサルタントの新井です。
今日のテーマは、経営やマーケティングにおける「現場」の重要性とは?です。
「現場」の重要性
事業にとって「現場」はとても大事です。
「現場」とは店頭を思い浮かべる人が多いと思います。
店頭には、客、スタッフ、内観外観、通行人など、経営やマーケティングに役立つ改善ポイントがあり、大変役に立ちます。
同じ店舗で時間帯を変えて見たり、一定期間ごとに見たり、同じ条件で類似店舗を見たりすると、時代の変化を感じることもできます。
企業からの依頼により、リサーチとして店舗の定点観察を行ったり、インタビューを行ったり、ミステリーショッパーを行うこともあります。その他、コンサルタントとして世の中の動向を把握しておくために、いくつかの店舗を決め、定期的に自主的にリサーチしているところもあります。
多様化する「現場」が教えてくれるもの
最近では「現場」は店頭だけにとどまりません。経営においても、マーケティングにおいてもデジタルが中心になることによって、マーケティングも販売もWEBが重要になっています。WEBにおける「現場」、すなわち顧客との接点のチェックを行うことも重要です。
店頭でも、WEBでも、企業の業績がアップダウンする兆しは、早く感じることができます。数字に出るのは数ヶ月先でも、良い予兆、悪い予兆は、「現場」を感じていると、かなりの確率でわかるものです。
経営やマーケテイングにおけるデータは過去のものです。そのデータを分析することはとても重要です。AIもできるだけ活用した方が良いです。ただ「現場」は、データに現れる前のシグナルを私たちに発してくれます。
「現場」を役にたつ情報にするための3つのコツ
最後に「現場」をより役にたつ情報にするための簡単なコツを3つお伝えします。
感じるだけでなく、数字で把握すること
現場は肌で感じることが大事です。ただそれだけでは主観になりがちです。何人カウントしたのか、どんな割合だったのかなど、ざっくりでも良いので数字で把握するよう心がけると良いでしょう。
「点」ではなく「線」で見ること
現場を定点的に見ていると流れが見えてきます。「点」で見ても改善ポイントは見えますが、「線」で見ると改善ポイントだけでなく、先手で打つべき方法が見えてきます。
自分ごととしても見てみること
客観的に見るだけでなく、自分がお客さんの立場だったらという観点でも見てください。余談ですが、マーケティングの思考法には、俯瞰で物事を見たり考えたりする視点と、細かな視点で物事を見たり考えたりする視点の両視点を行ったり来たりさせるものがあります。「現場」を見る時も、客観と主観の両面を意識的に使うこととさらに良い示唆が得られるでしょう。
最後に
当社では、先日も約100名近い「現場」インタビューをすることがありました。ロングセラー商品だったので、企業にはその商品に対して積み上げられ来たある種の観念がありました。長年「現場」リサーチはしてこなかったのですが、実際やってみると、そのような企業でも大きなヒントが得られたとの言葉をいただきました。「現場」リサーチ業務に興味がある企業様は、ぜひ当社お問い合わせフォームからご連絡ください。
今回のブログによって、みなさんが「現場」の重要性をさらに感じていただくとともに、「現場」を見ることの楽しさが少しでも増えていたら嬉しく思います。
株式会社ホワイトナイト
新井 庸支
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